2020年04月24日

新型コロナウィルスに対する注意喚起と私見

長崎でも、クルーズ船の感染が発覚し、感染拡大が懸念されています。

報道もいろいろ加熱しており、不安は尽きないと思います。

今回の報道で、気になることがありましたので、私見を述べておきます。

まずはこの報道
「千葉から「里帰り出産」妊婦の救急搬送、岩手の2病院が受け入れ断る」

このタイトルだけ見ると、以前のたらいまわし・・のように受け取られる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、岩手県が感染者がいないので、里帰りの人が感染を広げるので拒否・・したというわけではないことをご理解いただきたい。
ただでさえ、周産期医療が過疎と言われる地域で、もし、この方がコロナウィルス感染者だとすれば、地方の基幹病院を閉鎖する事態になりかねません。そうなると、地域の本当に受け入れしないといけない妊婦さんが路頭に迷うことになります。それを勘案したなかでの、苦渋の選択であったと思わざるを得ません。
かといって、里帰りされた妊婦さんを責めるわけにもいきません。この時期、里帰りを推奨していない・・といえばそうですが、症状なく、2週間待機と思っていた矢先の破水・・なんてことは通常の分娩ではよくあること。まだ2週間たってないので、地元に帰ってくださいとは到底いえませんよね。
どうすればいいかは、難しいですが、まず帰って来られたら、受診予定の病院に帰ってきたことを伝えること。それで指示を待つのがいいかと思います。以前にも書いたように、通常は2週間の自宅待機で、症状がなければ、受診。その原則は守ってください。しかし、もし、その間に発熱、破水、陣痛発来などあれば、再度受診予定の病院に相談して、しかるべき対応をお願いするのがいいのではないでしょうか?医療者側も、基幹病院のスタッフと緊急時の対応のシステムを構築しておく必要があるようです。

次に
AJOG Presents: Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) and Pregnancy: What obstetricians need to know http://ow.ly/AzMF50yvcjX
アメリカからの新型コロナウィルスに関する提言です。
私は英語が不得意なので、間違っているかもしれませんが・・
これをざっと見た感じでは、妊婦さんが罹患しても、現在のところの知見では、垂直感染(胎内で感染すること)はさほど多くないように思います。また母乳の感染も多くないようです(他の報告によると・・)。妊婦さんが重症化しやすいことも今のところは確認されていない(一般に重症化率と同程度)のようです。

最後に
「慶応大学病院、新型コロナ以外の患者の約6%が陽性。病院側は「院外・市中で感染したもの」と言及」
要は、一般の人にもこれくらい、要は10人に1人くらいの感染者がいるかもしれない・・ということです。
長崎でも、クルーズ船の乗船員が街に出たとの報告があります。
つまり、もはや、長崎市内どこにいても、感染のリスクがあり、ましてや、街中で人が多いところには、10人に1人くらいの割合で、不顕性感染の人がいると思った方がいい・・ということです。


以下長崎コロナ専門家からの提言です。
https://ikeda-you-clinic.up.seesaa.net/image/94504909_116580500018882_1917071889658806272_n-thumbnail2.png?1587690997554
字が小さくて、読みにくいので、長崎コロナ専門家のface bookリンクを張っておきます。。
https://www.facebook.com/nagasakicoronaexpert/?__tn__=%2Cd%2CP-R&eid=ARDgmMEBKGvCiLSSrUu8SNIMhdtUjnsj4rwemWk8z_fV4TQuw3qQ3Hvz-x592-d3yWx_wDN0WWbMimmn



公園やある程度距離をおけば、大丈夫・・と思われている方も多いかと思いますが、私的には、人と接触するからには、いくら距離を置いても、風向きあるいは、遊具や構築物などからの感染は十分にあり得ると思います。
妊娠中は特に、なにがあるかあるかわかりませんし、薬も使いにくいです。また、先に述べた知見は現在までのことで、いまからまだ変わる可能性もあります。
感染をしない、させないためには、とにかく人との接触を避けること、必要な時、人以外とは接触しないこと・・それしかありません。

とにかく、この事態を収拾させるために、いろいろ不安はあると思いますが、過度に情報に振り回されることなく、できることを各自でやっていきましょう。

宜しくお願いします。
posted by 池田産科−YOU−婦人科医院 at 10:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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