2017年10月28日

お産日記―コウノドリ第3話 感想文−

昨日、コウノドリ 第3話・・みました。

昨日の話題は、産後うつと無痛分娩・・

よくこれだけ、産婦人科の最新の話題を、よくできたドラマに仕上げられるものだ・・と感心してみています。

私も無痛分娩は、否定するわけではないのですが、コウノドリ先生と同じで、適応がある人以外には、していません。
分娩は、鉗子でしたね・・。往々にして、押し出す力(怒責)がかかりにくいので、吸引や鉗子を使うことは、ありえることですね。

産後うつは、前回もお話したように、長崎でも、最近かなり力を入れています。
今回の妊婦さんはまさにその典型で、エジンバラ評価法を最近長崎でも取り入れていますが、「大丈夫」と言われることが、結構あり、かくれた、訴えができない褥婦さんを見つけ出すには、有効かもしれないですが、それとは真逆で、がんばりすぎている褥婦さんの評価には、適さないのかもしれません。それを見つけるためには、妊娠中、分娩後の入院中、そして産褥に至る経過を、また、まわりの環境に至るまで、注意深く観察することが必要であると思いますし、どこまで踏み込むか・・は、確かに難しいところではありますが、密にコンタクトすることが必要であると思いました。
当院でも、母乳や育児で困ってそうな方は、産後2週間、1か月検診とは別に、褥婦さんには申し訳ないのですが、こまめに来ていただくよう、スタッフが配慮しています。
妊娠中、産褥、育児・・初めての方も、そうでない方も、不安を持たない人は、誰もいません。それは医療者も同じです。ご家族も含め、一緒に助け合っていくしかないのではないかと思っています。
当院では、産褥も、ベビーマッサージをしたり、離乳食教室をしたり、少しでも、褥婦さんの精神的負担も含め、負担が軽くなるよう、サポートしていますが、まだまだ、足りないことがあるようにも思います。
今度の12月には、コンサートも開きます。そういった、イベントなどにご参加いただき、少しでも、ストレスが解消できれば・・と思っています。

火事場を見たらあざを持った子が産まれる、おなかの形で男女を予測する・・、ありがちな、オカルトです。
当院では、安産会で、15年前から、この手の迷信について、お話しています。
妊娠、分娩に不安が強いからこそ、余計にこのようなことを信じてしまいます。
ある意味しょうがないことではありますが、できる限り、妊娠、分娩、産褥の不安は少ないに越したことはないので、無用な不安は取り除くよう、これからも努力していきます。
明日の安産会も同じような話になりますが、対象の方は、ぜひご参加いただき、私の話をご家族で聞いて帰ってください。

最後に・・
昨日、長崎のケーブルテレビで、なんでんカフェという番組を見ていました。
その中で、市っとくながさき・・というコーナーがあって、田上長崎市長が、長崎の人口の減少について、話をしていました。
長崎市の人口はこの5年で1.4万人減少しているそうです。
そのなかで、少子高齢化の話があり、高齢者の人口割合が増えるので、それに対して、コミュニティーの構築や、労働人口が減るので、元気なご高齢の方にも、働いていただけるように、活性化していきたい・・との趣旨でした。
人口減少の流れは、全日本的な流れなので、しょうがない・・様な発言でしたが・・
その話を聞いて悲しくなりました。
高齢化の対策が主で、少子の対策の話は、皆無だったからです。
現在いる人の環境がよくなるのは、決して悪いことではないですが、次世代を作っていくことが、もっと必要なこと。それは、一足飛びにはできず、今から対策していかなければ、20年後、30年後には、悲惨な長崎市になっていることが、容易に想像できるからです。
長崎市の人口減少は、全国第2位です・・が、震災などの地域を除くと、実質1位です。
次世代の人が増えなければ、経済も活性しません。納税者も増えないので、税収も増えません。
企業誘致も必要ですが、少子化に対して、安心して、産み・育てる環境の整備こそが、人口減少が甚だしい、長崎市の喫緊の課題ではないのでしょうか?それに対しての、危機感の薄さが、あまりにもなさすぎるのが、悲しいのです。
「子供が産めるってことは、未来のある場所だから・・・」この言葉を、田上市長には、かみしめてもらいたい。
今の長崎市は、未来のある場所とは・・到底言い難い。
子供の割合が減っていくのは、当然のことではなく、それに対しての早急かつ大胆な施策をうつこと・・それこそが、未来ある長崎になるのだと・・私は思います。
posted by 池田産科−YOU−婦人科医院 at 12:35| Comment(2) | 診療日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2年前に池田先生や助産師さん 看護師さんみなさんにお世話になった者です
コウノドリ 涙涙で見ています
出産も育児も周りの温かさが身にしみます
先生の専門的知識見解の説明に助けられました
うちの子も元気な2歳 またお目にかかれる日を楽しみに。
Posted by えりねこ at 2017年11月01日 14:28
えりねこさん、コメントありがとうございます。
お久しぶりです。
もう2歳ですか・・早いですね。
お元気そうでなによりです。
またお会いできることを楽しみに、願っています。
Posted by イケドク at 2017年11月09日 20:53
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