2019年12月05日

素晴らしい先輩産婦人科医

昨日、産婦人科医会の忘年会があった。その時に同席させていただいた、先輩の女性の先生。本当に診療に対して、真摯な態度で向き合われてる先生だというのは、昔から知っていたのですが・・。
私は、周産期の人間、その先生は、内分泌を専門にされている先生。どちらも、腫瘍を専門にしているわけではないのですが・・。
以前、入局当時から、「異常と思われる細胞診は、自分で再度確認するように。」それが、うちの医局のルールでした。それは、腫瘍を専門にする、しないに拘らずです。少なくとも私は、そう教育されてきました。
が、最近では、業者に細胞診を依頼することにしているし、異常があれば、基幹病院の先生に御紹介するので、細胞診を自分でみることは、ほとんどなくなりました。(よほど、気になる症例か、納得がいかない症例は、みるようにしていますが・・)
その先生は、今でも、在局当初のように、紹介する、しないにかかわらず、自分で細胞診を見られているそうです。専門外だから、みてもわからないだろうから、専門医に紹介すればいい・・という考え方はあると思います。しかし、やはり、一見面倒で無意味かもしれませんが、その姿勢が大切なのだと痛感しました。それが、自分の診療に対して、責任をもつ、ということかと・・。
また、他の生殖内分泌を専門にしている先生は、この2年前から、遺伝学の勉強を本格的にはじめ、カウンセラーの資格をとるべく、猛勉強し、2sも体重が減ったそうです。この年になって、新たなことを1から勉強し始める、しかも試験を受ける・・頭が下がります。
他方、お産は、産婦人科医であれば、誰でもできるので、腫瘍や今最先端の生殖医学をすべき、という先生もおられました。
周産期をしている人間としては、お産は確かに、9割方、どういう管理をしてもうまくいきますが、お産を無事にできたことと、妊娠、分娩を管理することには、大きな違いがあると思うのです。そういう先生方は、お産はどこでしても一緒だから・・と思っておられるとは思いますが(それが悪いとは言いませんが)、私自身の考えとしては、妊娠・分娩は、妊娠中10か月間、そして、産褥1か月までは、少なくとも周産期に携わる者の仕事で、それを継続的に、総合的に、身体のことはもとより、家庭環境、その方の精神状態などを、把握、評価して、マネージメントをする必要があり、ゆえに、理想的には、病院を代わることなく、一つの統一された管理方針で、妊娠・分娩・産褥をやり遂げることが、必要だと思うのです。やはり、同じ産婦人科医であっても、産科医と婦人科医の考え方には違いがあるのだ・・ということを痛感しました。
一見無駄なことのように思えることも、医師として、必要な姿勢、考え方はあるのではないか?そう思える、出来事でした。
posted by 池田産科−YOU−婦人科医院 at 11:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする